小学生ラストの夏休みの記憶はありますか?
私はありません。
多分、友人たちと自転車乗ってフラフラしていたんだと思う。
自分が親になってみて大福には何か衝撃になるような想い出をつくっておきたいと思った。
というか、これは親のエゴでもある。
ガツンとくる想い出。
大福に何がしたいかと聞いたらザイテングラートを登って奥穂に行きたいと。
これは、大丈夫か?
そのためには段階と準備が必要だ。
徐々に大変な山を登るようになり、それなりに疲れにくくなったのと集中力も切れなくなってきた。
身長も伸びた。
仲良くしてもらっているMILLETの店員さんからも色々情報を聞いたりもした。
そして、予定を決めて挑戦をすることにした。
しかし、無情にも台風。
予定はあっさりと消え去った。
諦めきれない大福。
別の山行で御嶽山に行き、そのまま帰宅するかどうするか悩んでいたところ涸沢カールで一泊なら行けるだろうと。
奥穂チャレンジは残念だったけれど、これはきっとまだ早いから来ちゃだめだよと言ってくれたんだと思うと大福と話し合う。
前日の夕方に駐車場到着。











バスターミナル周辺を無駄にうろうろ。
ここは動画で観たことある場所だ!と2人で興奮。
バスのチケットは7日間有効なので往復チケットを買っておく。
駐車場で大福とどんな所なのかなーとか色々話し合う。
駐車場内に24時間の無人のワンコイン温泉があるため浸かりに行く。

ここ、おもしろい。
気温は夜に下がってきたけれどまだ暑い。
翌朝、私が盛大に寝坊。
ギリギリで始発に間に合う。
チケットを購入する列がすごいことに。


前日に買っておいて本当によかった。
バスに揺られあっという間に上高地へ到着。

すこし肌寒い感じがまた緊張と期待を呼ぶ。
大福はニコニコ。
さぁ!長い道のりの始まり。
まずは河童橋へ。






ここが河童橋か!ともう観光気分。
間違えて岳沢方面に行ってしまいそうになり戻って元の道へ。
明神まで歩く歩く。



まだ余裕はある。
明神で小休憩。




暑くなってきたので一枚脱ぐ。
次は徳澤園。



距離が長い。
大福はまだ元気。
徳澤園手前の公衆トイレはペイペイが使えるという驚き。


テントもちらほら。


徳澤園でソフトクリームを2人で分けっこ。

奇麗な洋館のような建物。





次は横尾へ。
ここからが長かった。




慣らしになるかなとか思っていたけど半分近くの体力が減ってしまった。
横尾には大福憧れの山岳警備の人がいる。

登山者の状態や天候を教えてくれる。
ありがたい。
だけど、ここから3時間がんばってくださいという具体的な数字はわかっていたけど聞きたくなかった。笑
横尾でチョコとペプシで少し回復。






橋を渡ったら登山開始。





まずはなだらかな笹の道。


そこから2のガリー、3のガリーとアップダウンが始まる。
えー、きつい。
屏風岩を眺めつつ踏ん張る。



本谷橋では日陰で休む人が大勢。






私たちもさっぱりタオルで汗と皮脂を洗い流す。
このタオルは当たりです。
そして本格的な登りがはじまる。
整備された九十九折の登り。
たまに見える風景が目に飛び込んでくるとどこにいるのかわからなくなる。
登り続けていくと青ガレに到着。


青だけど赤っぽい。
ここは落石が危険なので足早に抜ける。
大福は青ガレが一番好きと。
次はSガレ。
その後に踏ん張って登り切るとやっと涸沢に到着できる。


もうずっと登りやんか。
後半も全然休めない。
全然スピードが上がらずに休み休みでヒュッテと小屋の分岐に到着。
我々はヒュッテへ。
人工物の安心感。



まずはヒュッテで昼食。
私は牛丼大盛り。
大福は悩んで味噌ラーメン。

疲れた身体に染みる。
大福は味噌ラーメンの塩気が薄かったと。
疲れで味覚が変だったかな?
色々探索したい気持ちを押さえてまずはテン場へ。

好きな常駐隊を凝視。


コンパネは売り切れ。
大福が寝床を探してくれた。
風があまり当たらないように岩の横がいいよと教えてくれた。
噂通りペグは刺さらないので岩で固定。






荷物を置いて涸沢小屋へ。
この登りも疲れた身体にこたえます。








大福は狙っていたものがある。
珍しく買ってほしい!と目をキラキラしてねだるのは有名なジョッキパフェ。








私が少し離れて風景の写真を撮っていると大福の周りに人だかりが。
皆ジョッキパフェの写真を撮らせてほしいと。
念願のジョッキパフェを食べられてご満悦。
価格は2800円と千疋屋もびっくり価格。
私は標高高い所でビールを飲むと具合が悪くなるとわかったので飲まず。
なんだか脱水と高山病になりやすい体質らしい。
それにしてもすごい景色。
よくこの場所で小屋とか運営しようと思ったよなと。
テントに戻り着替えをしてゆっくりしていると、大福が一人で写真を撮りに行ってくると。
見える範囲にしてねと伝えてヒュッテまで行ってしまう。
三脚を使って30分以上写真を撮っている。
テントから大福を見ていると、腕を組んでみたり、カメラを覗いてみたり、あーでもないこーでもないをしているみたい。
私はコーヒーを淹れてゆっくり。


最近、コーヒーもインスタントでいいかなとか思ってきた。
ウェットなゴミがね。
夕飯まで時間があるので大福のところへ行きヒュッテを散策。
完璧な写真が撮れた!でも、場所は教えない!とニヤニヤ。
絶対にライブカメラの向きが正解なのよ。
あ、涸沢カールにもライブカメラがあります。
YouTubeで24時間観れる。











テラスに座ってすごいところに来ちゃったねとか、ザイテンすごいねとか。
いつも観ていた場所が目の前に広がっている。


一泊ではもったいなかったかもなー。
でもこれはこれでよい経験になった。
大福も奥穂の事前の調査だ!と言っていたし。
夕食を済ませて日が暮れるのを待つ。
あいにくのガスで夕焼けは見れなかった。
日が暮れてからのテントの明かりを写真に撮りたいという大福の目標を叶えるために再度ヒュッテへ。
写真を撮っていると中国らしき女性から話しかけられる。
日本の山が好きで色々登っているらしい。
明日は天候が悪いから北穂はやめて下山すると。
我々も一緒だ。
大福も良い人だったと。
真っ暗になりテントに明かりが灯る。


これがここの風景か。
この日は300張りほどだったから少しまばらだったけれど奇麗。
満足した大福は歯磨きをしてテントに戻る。


テントの中で大福はこちょこちょ動いていたりふざけていたが次第に夢の世界へ。
私は大福が寝てから大丈夫か様子を確認して睡眠。
なぜか夜中に一度目が覚める。
外を覗くと星空と流れ星がすごい。
雨も降ったのかテントが濡れていて冷たい。
前日が流星群だったらしくその名残の流れ星が落ちている。
火球だ。
大福に写真を撮りに行ってくると伝えて一人でヒュッテへ。
来るならライトつけておいでと。
時間は2時。

母親と一緒に来たという男性から話しかけられて星を見ながらしばし談笑。
気付いたら1時間以上経っていた。
大福が心配になったので挨拶をしてテントに戻る。
知らぬ間にフリースを来て寝ていた。
魚肉ソーセージみたいな格好。
日の出の写真を撮りたい大福は目覚ましをかけている。
早朝からヒュッテに三脚を持って日の出を待つ。







この日は天候のこともあり赤くは染まらず。
朝食や身支度をして下山へ。


常駐隊の人がラジオ体操をしてくれていたので参加。



来た道を延々と戻る旅路。

午後に雨予報なのと、前日のバス待機列が河童橋まで伸びて3時間待ちというのを知っていたので少し焦る。


大福が徳沢園でコーラフロートを自腹で買う。


横尾までは順調だったが、そこから平坦な道が本当に長い。
徳澤園でコーラフロートを大福が食べていると、隣にどこかで見たことある人が。
八ヶ岳の黒百合ヒュッテでガイドの篠原さんと親しい女性のガイドさんで間違いない。
声をかけると覚えていてくれた。
これから槍に向かうそうな。
篠原さんは二週間目に涸沢に来ていて、今は五竜で常駐隊をしていると。
大福が五竜に行きたいと言い出す。
お互いに気を付けましょうと挨拶してお別れ。
バスターミナルまで長い長い。
帰りに奥穂神社に立ち寄りたかったが往復1.2km、その余裕はなかった。
河童橋辺りで小雨が降ってきて皆早歩きになる。
バスの待機列はターミナルの敷地から出ていて2時間待ちという声も聞こえる。

大福は少し観光をしたいと言っていたが、足の裏の痛みがあったりと後半の速度が落ちてしまったため帰宅することを選択。
神社にも立ち寄っていたらバスに乗るのも遅れてしまっていただろう。
これも今日は早く帰りなさいと言われているのかもねと。
バスの中で安心感と疲れから寝落ちしてしまった。
バスターミナルについてから帰ってきたんだなという現実感が出てくる。
足の痛みも今は少し心地よいのと誇らしげ。
さぁ!温泉だ!と荷物を車に投げ入れて出発。
今回は前回の乗鞍の帰りに立ち寄らなかった白骨温泉へ。

日帰り入浴の時間も限られていたので可能な場所へ。
入浴してしばらくすると大雨。
ギリギリセーフ。
湯の温度が高めなので大福と一緒に出たり入ったりを繰り返す。
きつかったけれど楽しかったねとか、奥穂はまた今度の目標で正解だったねとか。
湯上りの温泉卵もおいしかった。
急ぎで決めたお盆休みの1週間。
2日前に御嶽山に登ってから続けて涸沢カールのテント泊。
少しきつかったけれどこれは想い出に残る日になった。
次はどこに行こうかなど点が繋がり線になるような記憶。
このまま長い線を引き続けてほしい。
小学生ラストの夏休みは色濃く残ったかな?
そして、テンホウは美味しい。


それでは、健康で安全に。



















































































































































































































































































































































