息子の担任の先生が土曜日に皇海山に行くというので、我々も百名山へ行こうということになった。
そして、決めたのは水牆山。
ヤマレコはこちら
金峰山を登った時に金峰山小屋から見た水牆山の水墨画のようなイメージが忘れられなかった。
でも、まだそんなところまで行けるレベルではないよなと保留にしていた。
去年から登りはじめてついにその時が来たようだ。
調べてみるとテン泊初心者が練習にも使いやすいという。
なるほど、ではテン泊だ!
ということで急遽荷物をザックに詰め込んで大福と2人でビュンと出発。
高速はなるべく使わないケチケチコース。
水牆山荘の近くの無料駐車場は朝の5時で満車。
トイレは水洗で綺麗。
協力金も支払います。
そこまでのルートは険しい山道でもなく、舗装されてすれ違いも簡単な安心できる車道。
仕方がないので皆に習って隙間に駐車。
登り始めて富士見平小屋まではまずますの登り。
テン泊の荷物が肩に食い込む。
とにかく登山客が多くて列になる。
ガイドさんのツアーも多数。
鹿がいたけど全く逃げない。
そのガイドさんがここは国立公園だから狩猟が禁止になっていてそれで人が手出しできないから人慣れしているんだと。
雷鳥のそれだ。
この鹿、下山のときもここにいた。
あと、ウワーオ!ウワーオ!って鳴いてる動物はなんですか?
山の中邑真輔ですか?
富士見平はテントなどの受け付けが9時からだけど、ドアポストに不在時のためお金を入れることができる。
さすが、富士山が見える。
下山してきて朝に支払いをしたことを小屋番さんに伝えたらテント名簿に名前を書いてラベルをもらえた。
小屋からは一旦下がってから水牆山の足元から頭を目掛けて登って行く感じ。
しばらくは水牆山を横に歩いて行ける。
徐々に近くなる姿に焦る。
一旦下った所が谷になっているのか小川が流れていて渡渉する。
渡ってすぐに桃太郎岩。
大福が中まで行ってきた。
桃から産まれた桃(ケツ)太郎です。
ももたろさん試し切りでもしたんかな?
ということは鬼ヶ島って近いん?
金時山の金太郎岩と今年は岩岩した年だ。
山頂までは石楠花ロードがあったり、両手で身体を持ち上げないと登れない箇所があったりで飽きない。
なるほどこれは全身運動だ。
顔がめちゃくちゃ疲れていた男性がいて、おばちゃんがソロなの?と聞いたら始めての登山ですと。
始めて!?
知人に勧められて来ましたと。
おい、知人よ。笑
山頂で仰向けで倒れていたけど帰れたかな?
気がついたら大ヤスリの下。
我々も山頂までワーワー言いながらね。
山頂は見事。
富士山も金峰山も見える。
確かに担任の先生が上位に入るほど景色が良いと言っていた通りだ。
ちょっとだけ「にゅう」に似ている。
やり切った男。
おれ、ここで寝れるわと。
そして、人がすごい。
大福に色々な方からお声掛けいただきありがとうございます。
下山がまたすごいのよ。
これ登ったのかというお決まりの言葉も炸裂。
そして、ケツ下山必須(お尻を岩についてズリズリ下りること)
下山のとき汗だくの男性と少しお話しして、金峰山から連続で来たと聞いてそりゃそうなるわなと。
テン場は水場まで近いし、水も美味い。
こっちはビール冷やし用で、もう一つのオレンジのタンクが飲み水用。
私たちは洗濯ネットに名前を書いてビールと缶の三ツ矢サイダーを冷やしておきました。
大福はなぜかわからないけど水場が好き。
水場マニア。
水ポケモン。
小屋の明かりがまた素敵。
御山印を購入したときに小屋番さんから「この御山印の一部が登山道の補修とかに使われるんですよ」と教えてもらった。
ただ寄付するだけでもいいけど、こういう物があるのは嬉しいし記念にもなる。
一石二鳥の気持ちよさ。
皆、どんどん買おう!
テン場も徐々に宴がはじまり、おもしろい会話が聞こえる。
大福とはシュラフのチャックをくっつけて一つにして寝た。
子供は天然の湯たんぽ。
早朝から活動する人が多い。
たしかに水牆山と金峰山の両方登れるし1日だけではもったいないかも。
普段は朝大嫌いだけど、山の朝は好きだな。
来た時よりも帰りの方が綺麗を私たちも心がけて。
テント場は広いし平らなところが多いけど、小屋に近い所の歩道は割れた瓶のカケラが結構落ちているので注意かも。
鹿はここまでこないのか糞はなかった。
トイレはバイオ。
手洗いと歯磨き用の水タンクがありました。
水牆山は今まで登ってきた山のどれとも似ていない山だった。
車のナンバープレートからも本当に人気の山というのがわかる。
大福曰く、今年No.1だそうです。
ナウシカ。
それでは、健康で安全に。